路線電車内での黙祷
代表 下馬場 学
8月4日から6日にかけて原水禁広島大会に参加させてもらった。表題は、6日国際シンポジウム会場に向かう時の経験だ。8時15分近く運転手が「もうすぐ8時15分です。わたしが合図しますので黙祷をお願いします。」とアナウンスした。広島では被爆者を慰霊し、その体験を残そうとしていることに感激した。その後の報道で、長崎でも同様に行われていることを知った。4日は折り鶴行進。出発点である平和公園の原爆ドームを望むモニュメントには「安らかにお眠りください 過ちは二度と繰り返せぬから」と刻んである。
しかし。現実はどうだろうか。イスラエル・米によるイランの核施設への攻撃。「核武装は安上がり」と嘯く候補者が議員になっていく。日本全土の軍事化、繰り返される軍事訓練、膨張し続ける軍事費、イギリスのステルス戦闘機F35Bは未だに鹿児島空港に駐機している。武力の強化こそが安全保障につながるかのような風潮がこの国を覆う。繰り返される「台湾有事・中国脅威」「『北朝鮮』脅威」論。本当か。米国の研究所でさえ中国の台湾侵攻は失敗することをシミュレーションで確認している。『北朝鮮』のミサイルは日本列島を素通りしている。また、通り過ぎてからJアラートを出す現状もある。
先日、昨年2月に実施した「台湾有事」想定の机上演習で、自衛隊が「核の脅し」で中国に対抗するよう米軍に再三求めていたことが明らかになった。唯一の戦争被爆国である日本の自衛隊がそのような要求をしていたことに唖然とし、憤りをおぼえる。過去、米国のオバマ大統領(当時)が「核兵器の不先制使用」を宣言しようとしたとき、安倍首相(当時)は反対し出せなかった経過もある。中国・インドは「不先制使用」を宣言している。
原発においても、GX法・第7次エネルギー基本計画において、原発回帰へとこれまでの「原発依存を低減する」方針から転換した、福島は、全く終わっていない。
社会運動に詳しい立命館大の富永京子准教授は、生活保護費の減額を違法とした裁判において最高裁判決を勝ち取り、日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞などを挙げ「この10年間、リベラルな価値が広く普及してきた」と指摘している。ヒーローを待っても世界は変わらない(湯浅誠)。また運動を続けていこう。
鹿児島県鹿児島市鴨池新町5−7
電話 099-252-8585
