あたらしい憲法のはなし
副代表 上猶 覚
原稿依頼をいただいた朝、石破首相が、国連で演説をしたニュースを見た。「国連が、設立当初の目的や役割を果たしていない。」「国連の改革が必要だ。」という考えのようだ。確かに、終わりが見えないロシアのウクライナ侵略とイスラエルのガザへの攻撃の状況を考えると、なぜ、国連が、侵略・攻撃をやめさせられないのか残念でならない。まず、侵略・攻撃停止する。そして、対話で解決をはかる外交努力が求められている。
わたしも、石破首相のその主張は、間違っていないと思った。でも、それだけでいいのかなとも感じた。1947年、当時の文部省は、「あたらしい憲法のはなし」を発行した。新制中学校1年生の社会科教科書として、日本国憲法の精神や中身を易しく解説されたものだ。その「国際平和主義」の項には、「世界中の国が、いくさをしないでなかよくやっていくことを、国際平和主義といいます」と記してある。そしてこれは、憲法前文には「われらは、平和を維持し専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」と深く関係している。
日本は、国連の中で、もっと「核廃絶」や「国際平和主義」を主張して「名誉ある地位を占めたいと思う」を体現して欲しい。そして、拒否権をもつ五大国も、自国の利益を優先するのではなく国連の本来の目的と原則を守ってほしい。そこへ、アプローチできるのが日本の国連における「名誉ある地位」なのではないかと私は思う。
沖縄から九州への軍備増強・軍事基地化が、地元の意見も聞かず強引にすすめられている。また、中谷防衛大臣が、「沖縄における自衛隊活動に対する過度な抗議活動」と記者会見で発言した。耳を疑った。過去、沖縄県民にどれだけの犠牲を強いてきたのかその反省は?今もなお、加重な基地負担を強いていていることの反省はないのか!
戦後80年が、戦後100年、200年と続いてほしいと願うわたしたちのおもいとは別の大きな力が、この国の政治を動かしているように感じてならない。憲法に謳われている「国際平和主義」をすすめるために、わたしたちの護憲平和・核廃絶運動は、これからも歩みを止めるわけにはいかない。いやいや、むしろ、今こそより広く、大きくすすめていかなければならない。ともに知恵を出しすすめていこう。
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