箍(たが)を締め直す

                                                                          代表  下馬場 学

このフォーラム情報189号がでて間もなく衆議選の結果も判明する。今回の選挙は、誰の目にも明らかなように高市首相の支持率の高さのみを頼みにした「自分勝手・暴走解散」でしかない。「とても解散など考える暇はない」の舌の根も乾かないうちに。このような「自分だけのための政治」になってしまったのか。「恥ずかしい。」
高市首相が師と仰ぐ安倍首相は「美しい日本」「戦後レジュームからの脱却」と嘯きながら、「森友・加計問題」「桜を見る会」など自分のための政治に終始した。政治の私物化がそこにはある。
長引く物価高の中、給食で命を繋ぐ子どもたちがいる。その中での総選挙実施。総選挙を行うには700億円とも800億円ともいう経費と膨大な自治体職員の作業が伴うと言われる。自党のため、そして自らの権力を保持するための選挙。高市首相・自民党には被爆者も貧困に喘ぐ国民も見えていない。何のために政治があるのかも見えていない。
今、高市政権は「非核三原則の見直し」に言及している。岸田元首相でさえ核兵器禁止条約の批准・承認しない言い訳に「核保有国と非保有国との橋渡し」という言葉を使った。そこには被爆者の苦しみ・悲しみ、そして「核兵器を使ってはならない」といった国民共通の認識があったはずである。高市政権には被爆者は見えていない。
兵器を「防衛装備品」と言い換えて、5類型の撤廃を検討し、殺傷性のある武器までも輸出しようとしている。安保三文書の改正も視野に入れている。先の戦争では日本人だけでも300万人・アジアでは2000万人ともいわれる犠牲者を出し「過ちは繰り返しませんから」と誓った国が、大資本の利益のための「死の商人」と化していく。
箍が外れ「金だけ・自分だけ・今だけ」の風潮は日本だけでなく全世界を覆っている。そうした中、あろうことか米国が南米ベネズエラの主権を侵害した。明らかに国際法違反であるし、資源目当て・自国の利益目当ての「恥ずかしい」行為だ。許してはならない。米国に異を唱える国でありたい。
犠牲者・被爆者のことを忘れない。日本だけではなく「地球上から」の視点に立ち、原発はいらないからこそ乾式貯蔵庫建設に反対し、弾薬庫の建設・国土の軍事化も許してはならない。足下の出来ることからとりくんでいこう。