熊毛ブロック「2.11紀元節の日に、馬毛島基地問題を考える」講演会
2月10日午後1時より、西之表市民会館で『沖縄から馬毛島基地建設を考える』をテーマに、島袋夏子(琉球朝日放送:制作プロデューサー)さんを招き講演会を開催(参加者60名)しました。
講演に先立ち、熊毛ブロック大石代表が挨拶を行い、その中で馬毛島の現状報告として、米軍によるFCLPの訓練施設の建設であった計画が、短期間の間に自衛隊を含めた軍事基地化に様態が変貌していることに触れ、今回の講演からの学びも活かしながら、改めて、今後の運動のあり方について考えていくことを呼びかけました。
講演では、まず、島袋さんがベトナムの化学兵器被害についての取材をした時の状況について、映像をまみえながら、その影響が半世紀以上にわたり続いており、社会経済や日常に入り込んでいる現状についての話がありました。そして、当時、沖縄においてその化学兵器が訓練で使用されていた可能性について、米軍が使用する消火剤(PFOS)による環境汚染の現状について、合わせて、その使用や処理状況が、軍事機密として情報が出ないことの問題について話しました。次に、防衛大綱の変遷に触れ、専守防衛であったはずが、防衛力整備計画において軍事活動の拡大に歯止めがかからず、敵地攻撃能力の保持が始まっていることについて、また、沖縄での基地施設整備や部隊配備などが、当初の予定から全く変わっていくこと、経済効果等に話をすり替えられるため、地元の中が揉めていき、時間の経過とともに色々な繋がりにより複雑化することで、更なる混乱を生じさせていることなどを、元防衛大臣のインタビュー、石垣島や核シェルター設置にかかる取材VTR等も流しながら話をしていただきました。特に、兵器配備においては、反撃能力としての長距離ミサイル配備が計画されていく中で、配備された島が「標的」になるという恐ろしい現実に直面しているということなど、米軍の問題ではなく、今後の自衛隊配備が「悲劇を生まないため」のものなのか「悲劇を生む」ものなのかについて深く考えさせられました。
最後の質疑応答では「基地建設について後付けで色々なものが追加されており、声を挙げようにも聞く耳すら持ってもらえていない」「島民の間でも分断が起きており、市民生活の崩壊も始まっている」などの訴えがあり、このような状況の中で「今後の運動をどう進めていけばいいのか」という質問がありました。
島袋さんから、諦めずに続けていくことの大切さ、情報をもっと出してもらえるような取り組み、県やメディアも巻き込んでいくなど、再度、講演の内容も踏まえてアドバイスとエールを送っていただき、講演を終了しました。
閉会時の新出副代表によるあいさつでは「屋久島でのオスプレイの事故による国民保護共同訓練の計画変更の経緯等も踏まえ、今、馬毛島ひいては種子島の置かれている立ち位置の再認識ができたこと」「黙らずにしっかりと、反対の声を上げて運動にとりくむこと」を、参加者に呼びかけて講演会を閉じました。
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