九州電力川内原発差し止め訴訟判決に思う
2025年2月21日、「川内原発差し止め訴訟判決」が鹿児島地裁でありました。13年間も戦いしてきた原告団・弁護団・支援者の戦いには尊敬の言葉しかありません。傍聴の私は法廷に入り裁判官の判決を直接聞くことができました。
肉声が聞こえる範囲の原告団席・被告席は別として、裁判長の言葉は傍聴席にはほとんど聞き取れませんでした。マイクはありましたが、無視されたようです。
裁判官には責任をもって(自分が判断した判決)を丁寧に国民に伝えるという責任ある姿勢が全く感じられませんでした。10数分間で判決言い渡しを終えた裁判官の退廷する背に向けて(恥知らず)と鋭い怒りの一言が飛んだのは、差し止めを求めた傍聴者全員の当然の思いだったと言えます。
判決は完全に国・九電の姿勢に寄りそう不誠実極まる内容でした。原告団が求めた「地震の危険・火山のリスク・避難計画の不備」「水蒸気爆発のおそれ」などはほとんど無視されました。【重大事故は起こらないから避難計画等必要ない】と言わんばかりでした。何と言う判決でしょう。14年前の福島原発事故ではいまだに故郷に帰れない人もいると言うのに。
判決を下した裁判官は(裁判を通じて国民を守るという)責任感が希薄(か、全く持ち合わせていない)なんだと思った。一たび原発事故が起これば南九州は生物が住めなくなるという想像すら出来ないのかと怒りが沸きあがりました。
判決後行われた集会で弁護団は「卑怯、不誠実ですべての課題から逃げている判決だ」と断罪し、「不当判決」に参加者全員の批判が渦巻いた報告集会となったのは当然の事でした。
市民が一番求めている安全性確保に警鐘すら鳴らしていません。考えたくもないが実際【その日】が来た時、誰がどのように責任をとるのでしょうか。驚くべき苦難を国民が強いられても、おそらく誰一人責任はとらないのでしょう。
「戦いは続く」と決意した原告団・弁護団・支える市民は素晴らしいの一言に尽きます。
東アジア反差別平和研究会 山口武文(2025年2月22日)
鹿児島県鹿児島市鴨池新町5−7
電話 099-252-8585
