読書の秋に向けて(秋はいつ来るのか?)
副代表 吉村清隆
原水禁長崎大会に参加しました。行きも帰りも滞在中も大雨にあい、記憶に残る大会参加となりました。あらためて、豪雨や台風で被害に遭われた方々に対しお見舞い申し上げ、一日も早い回復を祈るばかりです。
長崎大会に参加し、改めてわかったことは、戦争体験者や被爆者が年々高齢化しており、被爆の実相を伝える方々が減ってきていること、それは戦争や被爆の恐ろしさを頭(知識)だけでなく、五感(爆撃音や焼死体のにおいなど)で理解している方々が減ってきているという事実です。狂気が日常となる戦争の恐ろしさは、言葉ではなかなか伝わりません。戦争がよくないことは多くの人々が頭の中ではわかっているのに、現実社会ではなくなっていません。
先の参院選では、「核武装が最も安上がりだ」として、核保有を主張して当選した議員がいます。「核兵器を保有すべきだ」とする国会議員が、衆参合計で少なくとも2桁存在しています。その政党が躍進したのは、SNSの力が大きかったという分析もなされています。
SNSは、誰もが自由に意見を発信できるプラットフォームですが、その性質上、健全な議論を阻害する側面も持ち合わせています。SNSは、多くが自分と似た意見ばかりが表示される「フィルターバブル」や、同じ意見を持つ人々としか交流しない「エコーチェンバー」を搭載し、それが異なる視点への理解を妨げ、意見の二極化を加速させると言われています。
SNSを止めることは今更できません。では、どうすればいいのか。SNSの欠点を理解したうえで、意図的に多様な情報源に触れることが重要だと思います。
読書をしない傾向が続いていると言われています。全国の書店が軒並み閉店し、書店のない自治体が約4割に上っています。書店が減少したことにより、住民が本に触れる機会が失われ、活字文化が衰退する可能性が指摘されています。
物語や歴史書を読むことを通して、自分とは異なる立場や価値観に触れることで、表面的な情報だけでは見えない背景や文脈を読み解く力が養われます。政治に関しても同様です。読書は、複雑な政治的課題を多角的に理解し、想像力と共感力を育むことで、政治的知識や理解力を高める上で重要な役割を果たします。
スマホやテレビから解放され、読書に勤しみ、そのあとでゆっくりと想像を深める、そういう日が今こそ必要ではないでしょうか。
鹿児島県鹿児島市鴨池新町5−7
電話 099-252-8585
