奄美群島の島々は、日米軍事演習の生地訓練場所になっている
今年になって初めての日米軍事演習(アイアン・フィスト)が、3月4日から8日まで喜界島、2月27日・3月10・11日には、沖永良部島で計画されました。
喜界島では、昨年の3月の演習から1年ぶりでした。昨年のパラシュートによる降着訓練から、今回は、降り立った隊員がそのまま、野戦訓練に向かう想定がされていました。
しかし、4日から6日までは、強風のために延期されました。7日は、喜界島は晴天でした。習志野(千葉県)の第一空挺団員は、早朝の5時に基地を出発して、米軍横田基地(東京都)から米軍機C130に6機分乗して、喜界島上空300メートルから小銃を肩に降着し、廃校(旧・小野津小学校)と象のオリ(防衛省通信基地)に移動、そのまま市街地訓練に入るという想定でした。
本番・午後12:30になると、降下地点付近の上空の空が掻き曇り、風が出てきました。米軍機は12:45分から順次に上空に到着し、30分間ぐらい轟音とともに6機が4度上空を旋回しましたが、降下可能な風速にならず、パイロット交信によると「ミッション、アウト」で訓練中止になりました。
見晴らしの良い丘から訓練の様子を見に来た島民の感想は、「季節的な降格訓練を観光資源にしたらという話」「国を守ってくれる訓練なので、ご苦労様です。」など、訓練を歓迎する方が多いのが気になります。訓練中止・経費も国民の税金ということ忘れてはなりません。
沖永良部島での2月27日の「事前訓練」は、米軍・自衛隊の都合で中止していました。3月10日・11日の着上陸訓練も地元自治体との行事との重なり、潮の干満や海上の波浪状況などから、当初の訓練時間帯が大幅に変更されていました。また、夜間上陸や野営訓練なども中止になっています。地元住民の訓練に対する反応を伺うための暫定・予定公報になっているように思われる。
和泊町・笠石海岸では、偵察ボート3艇、日米隊員100名による着上陸訓練を見学に早朝6時から駆けつけた住民の感想が「島を守るために命がけで訓練してくれている。皆さんも反対しないで感謝してください。」など、「台湾有事」が浸透しているのが気になりました。
知名町・大山グランド、10日(日)には、日米の戦闘ヘリ3機から60名の日米隊員が軽火器を持って着上陸し、その
足で隣接する大山キャンプ場に移動、日米の隊員が連携して敵部隊を攻撃しながら、前進、制圧する野戦訓練をしました。11日(月)前日の大山グランドに米軍の輸送ヘリCH53着陸、地元保育所の園児と米軍人が触れ合う機会も持っていました。米海兵隊広報担当者は、「地域の受け入れに感謝している。訓練場所の選択肢が広がることがうれしい。」との新聞報道です。 奄美ブロック 城村 典文
アイアン・フィスト(鉄の拳)in冲永良部島 報告 鹿児島に米軍はいらない県民の会 下馬場学
「ついに・とうとう」、冲永良部島でも日米合同軍事訓練・アイアン・フィスト(鉄の拳)が強行された。
奄美平和フォーラムと鹿児島に米軍はいらない県民の会は訓練反対集会と監視活動にとりくんだ。
奄美諸島では、2029年の奄美駐屯地・瀬戸内分屯地開設以来、奄美本島・喜界島・徳之島と日米の軍事訓練が繰り返されてきたが、3月10・11日ついに冲永良部島でも強行された。今回は、3月7・8日喜界島で空挺団の落下傘降下、それに続いて市街戦の訓練が予定されていたが、天候不良のため中止となった。
冲永良部島では、3月10・11日知名町大山グランドで陸自CH47・海兵隊CH57大型輸送ヘリから降機・移動しての陸上戦闘訓が行われた。ヘリの降下は想像以上の突風。隊員たちがヘリから飛び出し所定の位置に着き、斥候に出る。「迷彩色」日陰の隊員は見つけられない。先行の斥候と連絡取り合い、部隊へ連絡。米海兵隊ヘリの着地。両部隊が大山野営場に移動する。ここは子どもたちが「宿泊研修」をする場だ。奥にキャビンが見える。移動した部隊は周囲を警戒しながら行動し、敵を発見。撤収の声。米軍海兵隊員の到着そして反撃行動。その間、英語が飛び交う。仮想敵国軍人の死体を横目に森林奥地への行動。陸自と海兵隊との連携した「掃討」行動のあと、ヘリのある場所へ移動する。最後尾の自衛隊員は周囲を警戒しつつ撤収。
和泊町では、10日夜間上陸訓練の予定だったが、「ジョギング大会」への配慮?天候?潮の満ち干の勘案?大山グランド訓練後、「10日の夜間上陸訓練中止」の情報。が、翌10日朝7時30分から上陸訓練を実施。早急に駆けつけたが撤収後になってしまった。笠石公園では水陸機動団の車両等を展示。記念写真を撮る島民頼りになる存在?イベントとして?『日米豪雨軍事訓練反対』のゼッケンを胸につけている我々に「冲永良部島民はみんな訓練賛成だよ」と語りかけてくる(実際は、街頭・グランドでの反対のスタンディング等に島民が参加している)。
午後からは、大山グランドで米軍ヘリの展示。その巨大さ・重厚さに圧倒される。保育園児たちも見学し、海兵隊員たちと交流をする。自衛隊そして米軍と島民との融和が創られていた。
笠石海岸での、見学者の(この訓練は)「島民を守ってくれる」、「中国や『北朝鮮』」とは「話し合えない」「外交で平和なんて甘い」の声。しかし、この訓練は「島嶼奪還」であること。一旦、冲永良部が戦場になること。島民に犠牲者が出ること。そして、その後の奪還だということを、島民はどう受け止めるのか。
これら一連の訓練は、九州から種子島・馬毛島・奄美大島・喜界島・徳之島そして冲永良部島が防波堤になり、グアム・ハワイそしてアメリカ本土を戦場にさせないためだということを、わたしたちは伝えきっていないことを痛切に思い知らされた。如何にも『○○危機』が目前にあるかのように思わされる圧倒的な情報の中、わたしたちの任務がますます重要になってきていることを再確認させられた。
鹿児島県鹿児島市鴨池新町5−7
電話 099-252-8585
